今回は国内で英語学習をし、英検1級を取得後、約20,000語もの英単語を独学で覚えた私が、日常英会話やビジネス英語に必要な英単語数について詳しく解説いたします。
英単語数には2種類ある!?
いきなりですが皆さん、
パッシブボキャブラリー(受動語彙)とアクティブボキャブラリー(能動語彙)という言葉を聞いたことがありますか?
まーたなんだか難しそうな言葉ができきたよ、、、と思われるかもしれませんが、実は必要な英単語数を理解するためにまずはこの2つの言葉を説明させてください。
- パッシブボキャブラリーとは、あなたが英単語を見たり聞いたりしたときに意味がわかる語彙のことを指します。つまりリーディングやリスニングで意味がわかる英単語のことです。雑な言い方をすると「知っている英単語」です。
- アクティブボキャブラリーとは、あなたが英単語を書いたり話したりするときに思い出して使える語彙のことを指します。つまりライティングやスピーキングで実際に自ら使える英単語のことです。こちらも雑な言い方をすると「使える英単語」です。
一般的にアクティブボキャブラリーの方が到達までの難易度が高いため、
(パッシブボキャブラリーの数)>(アクティブボキャブラリーの数)
となります。
英語はリーディング&リスニング&ライティング&スピーキングの4技能がバランスよくできて初めて使いこなせます。
よって本記事では、パッシブボキャブラリーとアクティブボキャブラリーのそれぞれについて、目標レベル別の覚えるべき英単語数の目安を紹介します!
ギリギリ意志疎通できる英単語数は1000語と300語
私の考える「ギリギリ英語圏で意思疎通を行うために必要な英単語数」は・・・
- パッシブボキャブラリーで約1,000語
- アクティブボキャブラリーで約300語
です。
実は、ギリギリ意志疎通するために必要な英単語数は多くありません。中学3年生レベルの英単語を理解することができ、中学1年生レベルの英単語を組み合わせて話したり書いたりできれば、英語圏で意志疎通をすることは難しくありません。
私の体験談として、フランス語の学びたての時期に、フランス語を300語だけ覚えて使う練習をし、それらを組み合わせてフランス語のネイティブに話しかけたことがあるのですが、これが案外通じるんです。
本当に300語だけしか覚えていなかったため相手の言っていることはよくわかりませんでしたが(パッシブボキャブラリーはやはり1,000語程度は欲しいですね)、そのネイティブに、「私がフランス語で話したことを本当に理解できてた?」と英語で最後に聞いてみると、嬉しいことにほぼ100%通じていたんです。
やっぱり言語学習って楽しいな!と思う瞬間でした。
みなさんもパッシブボキャブラリーばかり磨くのではなく、アクティブボキャブラリーも育て、外国語を使う喜びをいち早く味わってみてください。やってみれば案外通じるもんですよ。
ここで、このレベルの人が到達するべき具体的な例を挙げます。
このレベルの人が知っている英単語の例 (パッシブボキャブラリー)
book, phone, made, important, America
このレベルの人が5秒以内に英語に変換できる文 (アクティブボキャブラリー)
- 私の家は小さいです。 → My house is small.
- その本読みましたか? → Did you read the book?
- 映画みるの好きなの。 → I like watching movies.
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レベル1が意思疎通レベルの英会話力を鍛えるのにおすすめです。
日常英会話レベルへの英単語数は3000語と1000語
私の考える「日常会話をスムーズに行うために必要な英単語数」は・・・
- パッシブボキャブラリーで約3,000語
- アクティブボキャブラリーで約1,000語
です。
パッシブボキャブラリーが3,000語というと、高校2年生レベルや英検準2級~2級に対応したレベル感になります。
日常生活で英語を使うためには、このレベルの語彙が必要です。例えば、友達との会話や日常の出来事について話すための語彙が含まれます。
このレベルの人が知っている英単語の例 (パッシブボキャブラリー)
conversation, purchase, explain, comfortable, relationship
このレベルの人が5秒以内に英語に変換できる文 (アクティブボキャブラリー)
- 今週末の予定は何かありますか? → Do you have any plans for this weekend?
- 仕事が終わったら飲みに行きませんか? → Do you want to go for a drink after work?
- この映画は本当に面白かったです。 → This movie was really interesting.
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レベル1〜3が日常会話レベルの英会話力を鍛えるのにおすすめです。
ビジネス英語レベルへの英単語数は8000語+αと4000語
私の考える「ビジネスを行うために必要な英単語数」は・・・
- パッシブボキャブラリーで約8,000語(+専門用語)
- アクティブボキャブラリーで約4,000語
です。
ビジネス英語では、一般的な日常会話以上の語彙力が求められます。会議やプレゼンテーション、メールのやり取り、交渉など、さまざまなビジネスシーンで適切に対応するための語彙が必要です。
このレベルの人が知っている英単語の例 (パッシブボキャブラリー)
contingency, proprietary, comprehensive, compliance + (専門用語)
以下はこのレベルのパッシブボキャブラリー(受動語彙)を鍛えるために最適なレベルの英単語学習アプリです。ビジネスレベルに必要な語彙を習得したい場合にはぜひダウンロードしてみてください。(無料)
iOS版(iPhone/iPad)
Android版
このレベルの人が5秒以内に英語に変換できる文 (アクティブボキャブラリー)
- 昨日の会議で議論された内容をまとめてください。 → Please summarize the discussions from yesterday’s meeting.
- 私たちの新しいプロジェクトの予算はどのくらいですか? → What is the budget for our new project?
- この契約書にサインをする前に、すべての条件を確認してください。 → Please review all the terms before signing this contract.
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レベル4〜8がビジネスレベルの英会話力を鍛えるのにおすすめです。
以上がパッシブボキャブラリーとアクティブボキャブラリーの説明と、それぞれの目標レベル別の英単語数の目安です。
これを参考にして、自分の目標に合わせた語彙力の強化を進めてください。言語学習の過程は大変ですが、その先には新しい世界が広がっています。頑張りましょう!
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