英検1級の私がオススメする「本当に使える英文法」の学習法|英会話&洋画&洋書

外国語学習方法

英語を学ぶにあたり、英文法には大きく分けて二つの種類があります。

一つは「テストのための英文法」

もう一つは「英語を実際に使うための英文法」です。

テストのための英文法は、主に試験対策や学校の成績を上げるために必要なもので、文法ルールや構文を正確に覚えることに重点が置かれます。

一方で、英語を実際に使えるようになるためには、「英語を使うための英文法」を学ぶ必要があります。これは、実際のコミュニケーションや日常生活で役立つスキルを身につけるための学習法です。

「英語を使うための英文法」を学ぶには?

では、どのようにして「英語を使うための英文法」を学ぶのでしょうか?

実用的な英文法を習得するためには、まず最小限の文法知識を身につけ、その後に大量の英語に触れることが重要です。

しかし、ここで強調したいのは、中学レベルの英文法を一通り理解してからイマージョン(後に解説)に取り組むことです。

これにより、文法の基礎をしっかりと固めた上で、自然な英語環境に浸ることができるのです。

中学レベルの英文法を理解する

まずは、文法問題集などを使って中学レベルの英文法を理解しましょう。

文法書や問題集を通じて、基本的な文法ルールや構文を学び、練習問題を解くことで理解を深めることができます。

ただし、完璧になりすぎる必要はありません。英文法を大枠を掴むつもりで学習しましょう!

イマージョンとは?

中学レベルの英文法を理解したら、次にイマージョンに取り組みます。

イマージョンとは、自然な環境で言語に浸ることを意味します。

具体的には、日常生活で英語に触れ、大量の英語を聞き、読むことです(初学者向けのYouTubeなどがオススメ)。

日本人の多くが”読む”を中心とした英語学習を行なっているため、”聞く”も多く取り入れることでバランスのよい英語学習が可能です。

もしも自分のレベルに合ったリスニング教材がYouTubeなどで見つからない場合には、英検5級〜2級のリスニングの過去問をひたすら聞くのをオススメします。

ここでの目的は自分に合った難易度の音源を聞いて英語のリスニングに慣れることですから、必ずしも問題を解く必要はありません。

公益財団法人 日本英語検定協会
英検(実用英語技能検定)の公式ウェブサイトです。受験の申し込みや試験日程・検定料・過去問題の閲覧、合否の確認ができます。高校・大学への入試優遇や単位認定優遇、英語教育に従事される団体・学校関係者の方向け研修・セミナー情報もご覧ください。

イマージョンを通じて、英語の感覚を養い、文法や語彙を自然に身につけることができます。

イマージョンを行うことで、文法をルールとしてではなく、感覚的に正しいかどうかを判断できるようになります。

これにより、英文を理解するスピードが格段に向上します。

英語・フランス語・中国語・スペイン語を学んできた私の感覚では、200時間〜300時間ほどその言語に触れることで基本的な文法パターンを感覚的に理解することが段々とできるようになってきます。

この「感覚的に」というのが非常に大事です。なぜなら文法を「感覚的に」理解することができれば会話の際などに自分が誤った文法で話してしまった際に、瞬間的に「違和感」を感じることができ、自ら正しい文法に修正する力が付きます。

たとえば、英会話中に「She like swimming.」と言ってしまったとします。

この文は正しくは「She likes swimming.」というふうに三単現のsを追加するべきですが、この中学1年生で習う簡単なはずの英文法でさえ英文法を「テストのために勉強していた」レベルではかなりの確率で会話中に忘れてしまいます。

しかし大量の英文に触れ、頭の中に「正しい英文法の形」がしっかりと感覚的に染み込んでいる場合には「She likes swimming.」と言ってしまった場合の違和感にすぐに気がつけるはずです。

レベル判定テスト:あなたは感覚的に違和感に気づけるか?

以下はいずれも文法的に誤っている文ですが、あなたはどのレベルまで違和感に気がつけますか?(読み返してはいけません。5秒以内です)

  • レベル1:I can to swim very well.
  • レベル2: She go to school every day.
  • レベル3: He is reading a book when I called him.
  • レベル4: If I was you, I would do it differently.
  • レベル5: The book in which I borrowed from the library is very interesting.

すぐにレベル5までの違和感に気がつけたあなたはかなりの英語上級者でしょう。

逆にレベル1〜2程度までしか(瞬間的に)間違いに気がつけなかった場合には、英文法を感覚的に理解する力が不足していることになります。

また、数十カ国の言語を操るポリグロットと呼ばれる言語学習者たちも、イマージョンを推奨しています。

彼らは、言語の習得には実際の使用環境に浸ることが最も効果的だと述べています。

この方法は、教科書や文法書だけでは得られない実践的なスキルを磨くのに非常に効果的です。

さまざまなイマージョンの仕方5選

  1. 英語のメディアを活用する:映画、ドラマ、ニュース、ポッドキャストなどの英語のメディアを積極的に視聴します。最初は字幕付きで視聴し、徐々に字幕なしでも理解できるようにします。これにより、リスニング力が向上し、自然な表現やフレーズを学ぶことができます。
  2. 英語での日記やブログを書く:毎日、英語で日記やブログを書く習慣をつけます。初めは短い文章から始め、徐々に長い文章を書くようにします。これにより、ライティングスキルが向上し、自分の考えを英語で表現する力が身につきます。
  3. オンライン英会話を利用する:ネイティブスピーカーや英語を母語とする講師とのオンライン英会話を利用します。定期的に会話をすることで、スピーキングスキルが向上し、実際のコミュニケーションで必要な文法や語彙を学ぶことができます。
  4. 英語の本や記事を読む:自分の興味のある分野の英語の本や記事を読む習慣をつけます。最初は簡単なものから始め、徐々に難易度を上げていきます。リーディングスキルが向上し、文法や語彙の使い方を理解することができます。
  5. 英語の環境を作る:自分の生活環境に英語を取り入れる工夫をします。例えば、スマートフォンやコンピューターの設定を英語にしたり、英語のメモを作ったりします。日常生活の中で英語に触れる機会を増やすことで、自然と英語力が向上します。

まとめ

英語を実際に使えるようになるためには、「英語を使うための英文法」を学ぶことが重要です。

そのためには、まず中学レベルの英文法を一通り理解し、その後にイマージョンを通じて大量の英語に触れることが効果的です。

イマージョンを行うことで、文法を感覚的に理解し、英文を理解するスピードを向上させることができます。

英語のメディアを活用し、日記やブログを書く、オンライン英会話を利用する、英語の本や記事を読む、

英語の環境を作るなどの具体的な方法を取り入れることで、実践的な英語力を身につけることができるはずです!

これらの方法を参考にして、自分の英語学習に役立ててください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました