英語学習で音読をおすすめしない理由6選|英検1級の私がお答えします

外国語学習方法

英語の勉強方法として音読を推奨する予備校講師や教材は多く存在します。実際、音読には一定の効果があることは否定しません。

しかし、国内で英検1級まで取得した私個人の意見としては、音読をあまりおすすめしません

以下では私がそのように考える理由を紹介いたします。

音読のデメリット

音読には確かにメリットがある一方で、以下のようなデメリットも存在します。

デメリット1・自分流の間違った発音で英語を音読し続けると、その発音が癖付いてしまい、修正がどんどん難しくなる

音読を繰り返すことで、発音が自然に身についてくると思われがちですが、自分の発音が間違っている場合、その誤りが癖になり、修正が難しくなってしまいます。

特に、発音がまだ確立していない学習者にとって、間違った音を繰り返し発声することで、その音が固定されてしまい、後で直そうとしても苦労することになります。

結果として、発音の悪化につながり、ネイティブスピーカーや他の英語学習者から理解されにくくなるリスクが高まります。

デメリット2・発音が悪くなるとリスニングに悪影響

デメリット1で書いたように音読により発音が悪くなると、リスニング力に悪影響を及ぼします。

発音とリスニングは密接に関連しているためです。

発音が悪いと、自分の耳で英語の音を正確に認識する能力が低下します。例えば、特定の音が発音できないと、その音を聞き取るのも難しくなります。

リスニングのスキルを向上させるためには、正しい音を認識し、発音することが不可欠です。しかし、音読によって誤った発音が癖になると、リスニング能力が伸び悩む原因にもなりかねません。

デメリット3・時間対効果が低い

音読は非常に時間を要する学習方法です。

1つの文章を何度も読み上げることで、確かに一定の効果は得られますが、その効果に対してかかる時間が多いことは否めません。

特に忙しい社会人や学生にとって、時間は貴重な資源です。同じ時間を他の学習方法(シャドーイングなど)に割り当てることで、より効率的に英語力を向上させることができるかもしれません。

音読のさらに重要な注意点

音読の効果を過信してしまうと、次のような問題が発生する可能性があります。

注意点1・音読で英語が話せるようにはならない

音読は英語のリズムや発音を身につける助けにはなりますが、それが直接的に「英語を話せる」能力に結びつくわけではありません。

もちろん、音読が1%も英会話力の向上の助けにはならないとは言っていませんが、英語を話せるようになるには自分の頭で考えて英語を話す練習をするのをオススメします。

注意点2・意味のわからない英文を音読しても英文が理解できるようにはならない

音読するだけでは、その文章の意味が深く理解できるようにはなりません。

特に、内容が難解な場合や、語彙や文法が十分に理解できていない場合、音読は単なる「読み上げ」になってしまい、学習効果は薄れます。

理解を伴わない音読は、時間の浪費に繋がる可能性があります。

注意点3・音読中には英単語の意味や文法などに注意する余裕がなく、学習効果が低くなりやすい

音読をしている最中は、発音やリズムに集中するあまり、個々の英単語の意味や文法的な構造に意識を向ける余裕がなくなることが多いです。

そのため、文法や語彙の学習にはあまり効果的ではないことが多く、総合的な英語力の向上にはつながりにくいことがあります。

音読学習に関するさらなる考察

私は言語学習が大好きで、よくYouTubeなどで海外の何十ヵ国語も話せるポリグロットと呼ばれる言語学習者たちの学習方法を研究しているのですが、そもそも彼らが音読をおすすめしているのを見たことがありません。

彼らは言語学習のエキスパートであり、より効率的で効果的な学習方法を選んでいることが多いです。

一方、音読を推奨する日本の予備校講師の多くは、年齢層が高く、彼らが英語を勉強した時代と現代の英語学習の方法には大きな差があります。

現代では、YouTubeやDuolingoなどの優れた音声教材やアプリが豊富に存在し、より効果的な学習が可能です。

実際、音読を推奨する講師の中には、実際の発音があまり良くなくそれほど流暢に英語を話せないケースも多く見受けられます。彼らは受験英語のプロであって言語学習のプロではありません。(大変失礼なのは承知です🙇)

短期間で英語力を向上させるためには、誰の意見であっても盲信するのではなく、一度自分の頭でその学習方法が効率的なのか考える癖をつけるべきです。(私の記事もその視点で読んでくださいね)


今回の記事は以上になります。

多少傲慢な記事になってしまったのは否定しませんが、自分の考えを正直にお伝えしたつもりです。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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