2~3カ国語を同時に勉強する際のコツ5選|効果的な言語学習でマルチリンガルを目指す

外国語学習方法

複数の言語を同時に学ぶことは、多くの言語学習者にとって魅力的な挑戦です。

しかし、正しいアプローチを取らないと、混乱を招き、効率的な学習が難しくなります。

私はこれまでに8カ国の言語を学んできた経験から、同時に複数の言語を学んでも混乱せずに効果的に進めるためのコツを紹介します。

1. 同じ学習到達度の言語を同時に学ばない

まず、最も重要なのは、似た言語を同時に学ばないことです。

似たような言語同士の場合、混乱が生じやすくなります。

例えば、スペイン語とポルトガル語は非常に似ており、同時に学ぶと文法や単語が混同しやすくなります。

このような状況を避けるためには、異なる系統の言語を選ぶことが効果的です。

例えば、フランス語と中国語のように、構造や発音が全く異なる言語を学ぶと、脳がそれぞれの言語を別個に処理しやすくなり、混乱を防ぐことができます。

2. 1つの言語でCEFR B2レベルに到達してから他の言語に進む

もしもスペイン語とポルトガル語のような似た言語を同時に学習したい場合には、一つの言語でCEFR B2レベルに到達してから、他の言語を並行して学ぶことをオススメします。

CEFR B2レベルというのは英語で言うと英検準1級レベルになります。

B2レベルに達すると、その言語の基礎がしっかりと固まるため、他の言語と混ざりにくくなります。

また、多くのポリグロット(4ヶ国語以上話す人)が言うように、一旦B2レベルに達すると、たとえその言語をしばらく放置したとしても、忘れにくくなります。

このように、言語学習の進行段階を考慮して、新しい言語に挑戦することで、効率的かつ効果的に多言語学習を進めることができます。

3. 日ごとに学習する言語を変えない

もし同じ学習到達度の複数の言語をどうしても学びたい場合、日ごとに学習する言語を変えるのではなく、1日の中で少しずつ複数の言語を学ぶことをおすすめします。

日にちを空けると、前回学習した言語を忘れやすくなり、再び学ぶときに他の言語と混ざりやすくなります。

例えば、午前中にフランス語を学び、午後に中国語を学ぶというように、1日の中で学習したい全ての言語に触れて学習することで、記憶がより鮮明になり、言語の混同を避けられます。

逆に今週はフランス語、来週は中国語を学ぼう!というように特定の言語に触れていない時間を長くとってしまうと前回学習した言語を簡単に忘れてしまいます。

4. 学習ツールを言語ごとに整理する

学習する言語ごとに専用のノートやデジタルツールを分けることをおすすめします。

たとえば、フランス語専用のノート、中国語専用のノート、という具合に、各言語に専用の学習スペースを作ることが重要です。

これにより、学習内容が整理されやすくなり、それぞれの言語を個別に記憶しやすくなり、学習中の複数の言語を混乱する可能性が減ります。

5. 集中できる時間帯に最も低いレベルの言語を学習する

言語学習の効果を最大化するためには、自分が最も集中できる時間帯に、最も自分にとって難易度の高い言語から学習を始めることが有効です。

たとえば、朝の時間帯に頭が冴えていると感じる場合は、その時間に最も習熟度の低い言語を学ぶと良いでしょう。

集中力が高まっているときにまだ習熟度の低い自分にとって学習負荷のかかる言語を学ぶことで、その後の学習がスムーズに進むだけでなく、基礎の定着がより効果的になります。

この方法を活用することで、1日の学習効率が向上し、複数の言語をバランスよく進めることができます。

そもそもどの言語を学ぶか迷っている人へ

以下は8言語をゼロから学んだ私の経験から、学ぶべきオススメの第二外国語の順番を書いた記事です。

ぜひ参考にしてみてください。(もちろん自分の興味のある言語を学ぶのが1番いいですが・・)

まとめ

複数の言語を同時に学ぶことは、効果的に進めれば非常に楽しく、達成感のある取り組みです。

最も重要なのは、学習する言語のレベルや性質を考慮し、適切なアプローチを選ぶことです。

異なる系統の言語を選び、一つの言語でB2レベルに到達してから他の言語に進むこと、そして1日の中で複数の言語を少しずつ学ぶことで、言語の混乱を防ぎつつ、効率的にマルチリンガルを目指すことができます。

このコツを活かして、ぜひ多言語学習を楽しんでください!

英語版の記事は以下から👇

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