そもそもCEFRとは?
CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)は、ヨーロッパを中心に言語能力を評価するための国際的な基準です。A1からC2までの6段階に分かれており、それぞれが「初級」から「熟練者」までのスキルレベルを示しています。
たとえば、A1は基本的な挨拶や自己紹介ができるレベルであり、C2はほぼネイティブスピーカーと同等の能力を持つレベルです。このフレームワークは、学習者が自分の言語能力を客観的に評価し、目標を設定するのに役立ちます。
(入門レベル)A1→A2→B1→B2→C1→C2(ほぼネイティブ)
どれだけC1は高い壁なのか?
CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)のB2レベルに到達した学習者は、すでに日常的な英語のコミュニケーション能力を十分に持っています。
しかし、その次のステップであるC1レベルに到達するためには、さらに高い壁を乗り越える必要があります。
C1レベルは、一般的に「上級者」とされるレベルで、日常的な英語力だけでは到底達成できない、より高度な語彙力や理解力が求められます。
この壁を乗り越えるためには、意識的に負荷をかけた学習が不可欠です。
もっと具体的に言うとCEFR C1レベルに到達するために覚える英単語数は約10,000語です。
CEFR B2レベルが約5,000ですから相当な数の英単語をさらに覚える必要があります。
B2からC1へのステップアップが難しい理由
B2レベルの学習者は、すでに多くの日常的な状況で英語を使いこなすことができます。
そのため、学習に対するモチベーションが低下しやすく、現状に満足してしまうことが多いです。
しかし、C1レベルに到達するためには、専門性の高い語彙や、より深い理解力が必要です。
日常生活で使用する英語だけに触れていては、C1レベルへのステップアップは難しいのが現実です。
高難易度の語彙に意識的に触れる重要性
C1レベルに到達するためには、意識的に高い難易度の語彙に触れることが不可欠です。
例えば、学術的な文章やニュース記事、専門的な分野の書籍や論文など、日常的にはあまり触れることのないような英語に積極的に取り組むことが求められます。
また、ディスカッションやエッセイなど、自分の意見を論理的に述べる練習を通じて、より高度な表現力を身につけることも重要です。
そこで活躍するのが資格試験!
こうした高度な語彙力や理解力を身につけるために有効なのが、資格試験です。
英検1級、TOEFL、IELTSなどの上級者向けの試験に挑戦することで、自然とC1レベルに必要なスキルを養うことができます。
iOS版(iPhone/iPad)
Android版
これらの試験は、単に語彙力や文法力を問うだけでなく、リスニング、リーディング、スピーキング、ライティングのすべてのスキルを総合的に評価します。
そのため、試験対策を通じて、英語の総合力を高めることができるのです。
個人的には特に英検1級をオススメします。
TOFELやIELTSと比較して受験料が安いにも関わらず十分な質で英語力を評価してくれます。
英検1級の対策に真剣に取り組むことでスムーズにCEFR C1レベルに到達できるはずです。
以下は英検1級合格へのコツをまとめた記事です。
資格試験対策だけではない、多読・多聴・英会話の重要性
ただし、資格試験の対策だけに頼るのは得策ではありません。
試験勉強だけでは、実際のコミュニケーション能力が向上せず偏った英語力になる場合があります。
英語力をバランス良く伸ばすためには、多読・多聴や英会話など、英語に浸る習慣を持つことが重要です。
多読や多聴を通じて、様々なジャンルの英語に触れることで、自然と語彙力が増し、リスニング力やリーディング力も向上します。
また、英会話を通じて実際に使うことで、表現の定着が進み、スピーキング力が強化されます。
バランスの重要性:試験対策30%、その他の学習70%
C1レベルに到達するためには、バランスの取れた学習が不可欠です。
資格試験対策のような集中型の学習に30%の時間を割き、残りの70%は多読・多聴・英会話練習といった、比較的低負荷の学習に充てるのが理想的です。
こうすることで、学習の幅が広がり、英語力全体がバランスよく伸びるだけでなく、学習に対するストレスも軽減されます。
まとめ
CEFRのB2レベルからC1レベルに到達するためには、単なる日常的な英語力では不十分です。
C1レベルの要求に応じた専門性の高い語彙力や理解力を身につけるためには、意識的に負荷をかけた学習が必要です。
そのためには、資格試験の対策を活用するだけでなく、多読・多聴・英会話などの習慣を持ち、英語に浸る時間を増やすことが重要です。
試験対策と日常的な学習のバランスを取りながら、C1レベルへの道を着実に進んでいきましょう!
コメント