英語を学習する目的は人それぞれですが、その中でも英検やTOEICなどの「資格試験」を受けることは、単に英語力を証明する手段としてだけでなく、効率的に英語力を高めるためのツールとして非常に効果的です。
資格試験を通じて、自分の英語力の現状を把握し、具体的な目標設定を行いながら、体系的に英語力を強化していくことが可能です。
この記事では、英語学習を効果的に進めるために受けるべき資格試験の順番について解説します。
1. 英検で2級までの合格を目指す
まず初めに取り組むべき試験としてお勧めするのは「英検」です。
英検は日本国内で広く認知されており、特に学習初期段階において非常に有用な試験です。
英検の魅力は、レベルごとに試験が細かく分かれているため、自分の英語力に合った試験を受けやすい点です。
さらに、英検は質の高い学習教材が豊富に揃っており、初級者から中級者まで、着実にステップアップできる環境が整っています。
英検2級は、高校卒業程度の英語力が求められる試験で、日常生活や仕事で英語を使う際の基礎的な力を測ることができます。
このレベルに到達することで、英語学習の基礎がしっかりと固まり、次のステップに進む準備が整います。
いきなり英検2級を目指すのが難しい場合には、英検3級や準2級などを受けて徐々にステップアップすることもできます。
以下は英検2級の英単語学習について詳しく解説した記事です。
2. TOEICで730点を目指す
次に挑戦すべき試験は「TOEIC」です。
TOEICはビジネス英語に特化した試験で、特にリスニングとリーディングのスキルを測るのに適しています。
TOEICのスコアが高ければ、ビジネスシーンでの英語力を証明する際に大きな武器となります。
英検2級に合格した後は、TOEICで730点を目指すのが良いでしょう。
このスコアは「英語ができる人」として認識される基準の一つであり、モチベーションを高める大きな要因となります。
TOEICのスコアが向上するにつれて、英語学習の成果が実感でき、さらなる学習意欲が湧いてくるでしょう。
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3. 英検準1級に挑戦する
TOEICで一定のスコアを取得した後は、再び英検に戻り、準1級に挑戦することをお勧めします。
英検準1級は、単語力、英作文力、そして英会話力をさらに高めるための重要なステップです。
TOEICで730点を取得しても、英検準1級に合格するためには追加で1,000〜2,000語程度の英単語を覚える必要があります。
この試験では、より高度な語彙や複雑な文法構造を理解し、実際に使いこなす能力が求められます。
特に英作文やスピーキングのセクションは、実践的な英語力を高める上で非常に役立ちます。
準1級に合格することで、より広範な場面で英語を自在に使えるようになり、次のレベルへの準備が整います。
以下は英検準1級の英単語学習について詳しく解説した記事です。
4. 英検1級で上級者の仲間入り
英検準1級に合格したら、いよいよ英検1級に挑戦する段階です。
英検1級は、日本国内で受けられる英語資格試験の中でも最高峰に位置づけられる試験であり、その難易度は非常に高いものです。
しかし、英語を長期的に使用する予定があるなら、合格しておいて損はありません。
この試験では、日常的に英語を使用していてもなかなか学ぶ機会のない高度な語彙や、複雑な文章構成の理解が求められます。
英検1級に合格することで、英語上級者としての第一関門を突破したことになります。
一部の人は英検1級を「英語マニア向けの実用性の低い試験」と捉えるかもしれませんが、それは誤解です。
高度な英語力を求められる職場や学術分野で活動するためには、英検1級の合格が非常に有利に働くでしょう。
以下は英検準1級の英単語学習について詳しく解説した記事です。
この段階でTOEICを再度受けるのも良いでしょう。おそらく苦労することなく900点は超えるはずです。
5. TOEFLでスピーキング力を強化する
英検1級に合格した後は、TOEFL(Test of English as a Foreign Language)に挑戦することをお勧めします。
TOEFLは主に北米の大学や大学院への留学を目指す人々が受験する試験で、英語のアカデミックな運用能力を測ります。目標としては、100点〜105点を目指すと良いでしょう。
英検1級に合格したレベルの英語力があれば、TOEFLもそれほど難しく感じないかもしれませんが、特にスピーキングセクションでの対応力を強化することが重要です。
TOEFLは、アカデミックな場面で必要とされる高度な英語力を養うのに適しており、英検1級で身につけたスキルをさらに磨き上げることができます。
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6. IELTSでCEFR C2レベルを目指す
最後に挑戦するべき試験として、「IELTS(International English Language Testing System)」があります。
特にCEFR(Common European Framework of Reference for Languages)C2レベルの英語力を目指すなら、IELTSは最適な試験です。
IELTSは、イギリスやオーストラリアなど、主に英連邦諸国への留学や移住を目指す人々が受験する試験で、英語の総合的な運用能力を測ります。
目標スコアとしては、7.5点以上を目指すと良いでしょう。
IELTSは、特に英作文のセクションで非常に厳格な採点基準が設けられており、CEFR C2レベルに達するためには、非常に高い英語力が必要です。(7.5点はまだC1レベルですが・・・)
しかし、この試験を通じて本物の英語力を磨き上げることができ、さらに広範な場面で英語を自由自在に使えるようになります。
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まとめ
英語資格試験を受験する順番を考える際には、自分の現時点の英語力と、どのスキルを強化したいのかをしっかりと見極めることが重要です。
最初は英検2級を目指し、基礎を固めながら段階的にTOEIC、英検準1級、英検1級、TOEFL、そしてIELTSと挑戦していくことで、効率的に英語力を高めることができます。
それぞれの試験には独自の特徴があり、目的に応じて選ぶことで、最短で自分の目標に到達することができるでしょう。
資格試験を通じて得られる知識やスキルは、単なる英語学習にとどまらず、実際の生活やキャリアにも大いに役立つものです。自分の英語力を証明しながら、効率的に英語力を伸ばすために、ぜひこれらの試験に挑戦してみてください!
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